ニュージーランド移民もびっくり!~「えっ? 自閉症児が海外留学?」(1)

スポンサーリンク
スポンサーリンク

【あられ美幸 日本からニュージーランドへ移住!】

あられ美幸 当時38歳。

不登校児の居場所・フリースペースを主宰して8年経った春、ダーリンの海外赴任のため、急遽、一家総出でアメリカへ飛ぶことになりました。

その2年後、帰国命令が降りたと同時にそのままニュージーランド(以下、NZ)に移住。

これまで積み上げてきた仕事を一旦休止し、夫も日本企業戦士の特急列車を途中下車。

家なし、仕事なし、知人なし。

文字通りゼロからの出発を果たした私たちは、周囲から「無謀だ」とささやかれながら、スーツケースをひとつづつ、2人の娘(当時8歳と9歳)と片手につないでNZの地を踏みました。

NZといえば「ノーマライゼーション(人間、誰しもが標準であり、格差はないのだよ、という生き方指針)」をあたりまえにしている福祉国家。

加えて最近では、高校留学や語学留学先としても大人気。

「福祉や教育の手がやさしい国」として注目されています。

さぁ。今日のお話は、そんなニュージーランドが舞台です。

■ まずは、人脈! 英語! そしてボランティア!

そんなわけで、無職で始まったニュージーランドライフ。

当然、家で主婦をしているだけでは生活が成り立ちません。

『まずは、社会参加だ! そして人脈をつくろう!』

という思いで、とある「障害者のデイケアセンター」を突撃、ドアをノックノックしました。
(このセンターの利用者は、精神障害、知的障害のある方々であることはすでにリサーチ済みでの突撃)

ここで、無謀な勇気が私を動かします。

(以下、当時の私のセールストーク)

私、英語のシャワーを浴びて、英語力をつけたいんです!
私を、ボランティアとして毎日ここに通わせてもらえませんか?

ご覧のとおり、私の英語はハチャメチャです。
でも、私を、うまく使えば、あなた方にもきっといいことあります!

(セールストーク抜粋ここまで)

んまぁ、今思い出しても、わが身の無謀なまでの勇者ぶりにほれぼれします。(笑)

これ、若気の至りってやつですかね?(38歳でしたけど (笑))

で、話戻ります。
するとまぁ、さすがは福祉先進国、ニュージーランド。

突撃レディーにのけぞることなく、

マネージャーのT氏はこんなレスポンスをくださいました!

「ほほう。まことに興味深いですなぁ。

(マネージャー、私の履歴書を見る、の図)

……いいですねぇ。OK! 歓迎しますよ。

……で……。

あなたは、ここでどんなことができますか?

と。

おぉ。

まっこと、温かき受け皿!

(で、私が続く……)

はい!(はい。そんな質問が来るだろうと、準備しておりました!)

日本では、障害児保育・教育を専門としていましたので(障害者のための)音楽と性教育を教えることができます!

と豪語!

思い出すに、これまた、英語もままならないのによくもなぁそんなことを言えたもんだわ、と赤面の限りですが、当時は、それほどに社会との接点を得たい一心だったわけです。

そうして、めでたく、有償ボランティア講師として社会参加に努めることと相成りました。

■ なせば成る! なるようにする?! やったぜ就職?!

そして、時は過ぎ。

このセンターにて、「英語」修得×自分の持ちうるスキルの限りを提供する、をトレードオフすること2年。

ニュージーランド暮らしにすっかり慣れたある日のことです。

ある日の朝いちばんに、上司のエマが一枚の新聞広告を私の前に差し出しました。

『日本語が話せて、障害児教育の経験のある人材求む』

……歩いて5分とかからないところにある公立高校 T高校から求人広告でした。

「これ、あなたのことよ! 私から、この学校へ推薦状を書いておいたから、明日、面接に行きなさい!これは上司命令!」

あらあら……と流れに流れ、

その日の午後。

レファレンスレターの入った封筒を手にT高校に向かいました。

どんな展開になるのか全く予想もできず、心の準備もないままに面接室に通され、

(英語で面接かよ~)と焦り、固まっている私……。

目の前にいらっしゃるのは、インターナショナル部のディレクター、Mrs D。

(要は主任:以下、Mrs Dと記載)

かんたんなあいさつと自己紹介の後、

Mrs Dは、なんの「Ice break(緊張の空気を和ませるための言動)」もなくインタビューを開始。

さぁ、新米ニュージーランド移民のお仕事ゲット、なるか?!

【え~?! 自閉症の男子生徒が留学?】

インタビューが始まってみると、

これまた、そこには、意外な展開が待っていました。

なんと、決定権が私にあるかのような話の流れ……

驚くべきオファーを受けることになったのです……!

Mrs D:

「実は、日本からわが校に、自閉症児が留学したい、という申し出がありました。
つきましては、彼の補助教師が見つかれば受け入れます、とお返事してあります。

誰が聞いてもこれはとても特殊なケース。
適任者はそう見つかるものではありません。

ところが、ラッキーなことにあなたがここにいる!

当校にとっても、この生徒にとっても、これは大変大きな挑戦です。

彼の留学は、あなたのお返事にかかっています。
さぁ、どうでしょう?

このケース、うまくいくでしょうか?

あなたの意見とお返事を聞きたいの」

うまくいくかしら?どうか、前向きにご検討ください」

私:(えー?!私に聞くぅ~ (;^_^A?)

「え? 自閉症児が留学? 本人の希望ですか? それとも親の教育方針か何かで?

Mrs D:

本人の希望によるもののようですよ」

(私の心中、驚きよりも好奇心に軍配があがる!、の図)

私:「本当ですか!……はい! やります! やってみましょう!

こうして私は、有償ボランティアから公立高校の補助教師に成り上がり、
自閉症F君との留学奮戦記が始まったのでした。

(つづく)

スポンサーリンク
スポンサーリンク

いいね!と思ったらポチっとクリック♪

↓↓あなたからのメッセージが励みになります♪

スポンサーリンク
スポンサーリンク