もくじ
【キウイは、ニュージーランドのアイコンです♪】
みなさん「キウイ」と聞いて、まずは何を思いうかべますか?
10人中10人の方が、おそらく「あのキウイ」を思いうかべられることでしょう。
でもですね。
この「キウイ」という言葉。
ニュージーランドにいらっしゃると、あちこちからあらゆる場面で耳にすることとなります。
本日は、今後のみなさまの予備知識となりますよう、「キウイ」についてざっと列挙しておきましょう★
■ ニュージーランドの「キウイ」には、5つの顔がある?
「キウイ」 その1. とり
<国鳥 キウイ>
◆ニュージーランドには、「キウイ(Kiwi)」という鳥がいます。
茶色くてコロッとしていて、亀の子だわしにくちばしがついたようなかわいい鳥です。
この「キウイ」はニュージーランドの国鳥。
この国にしか生息していない固有種として、
また、ニュージーランドのシンボルとして、人々に愛されています。
さて、この「キウイ」。
鳥なんですけど……
……飛べません。
正確に言いますと、
羽……の名残はあるんです。
一見ハリネズミのような丸っこい体を包む羽毛をかき分けると、脇のあたりにツバサというにはおこがましい、三角形のちっちゃな骨がちょこんとついています。
彼らの羽、退化しちゃったんですよね……。
なぜなら。
その昔のニュージーランド。
こうもりとオットセイ以外の哺乳類が存在しない島国でした。
つまり、天敵のヘビがいなかったんです!
だから、
=飛んで逃げる必要がない
だから、
=羽いらん……
というわけで、
じわじわと羽が退化し今にいたります。
彼らは夜行性。
夜の方が安心なんでしょうね。
夜になると森の中を歩き回り、
長いくちばしでツンツンと地面をつついて虫を食べています。
◆ところが、この国鳥キウイ。
近年、絶滅危惧種として保護の対象とされていて、
国を挙げて
「キウイを森に! 野生にかえそうプロジェクト!」
なんてのが行われています。
というのも、
その昔、
ニュージーランドには、キウイ以外にも、たくさん「飛べない鳥」がいたのですが、先住民のマオリ人はじめ、ヨーロッパ人の入植による狩猟や森の開拓、外部からの天敵となる哺乳類持ち込みなどによって生態が激減。
多くの鳥たちを絶滅に追い込んでしまいました。
そんな歴史を鑑み……。
「おい! やばいぞ!
このままではわれらの国鳥キウイも絶滅しまうぞ!?! われらの国鳥を絶熱させてはならじ!」
と、全国各地で保護運動が行われているわけです。
そんなこんなで、
だいじに大事にされておりますこの国鳥キウイ。
野生のキウイにお目にかかるのは難しいですが、
こちら南島のクライストチャーチのウィローバンク野生動物公園で会うことができます。
ニュージーランドにお越しの際は、ぜひ、こちら南島においでください。
野生動物公園というだけあってガラス越しにのぞくのではなく、
フェンスの向うに話されている「プチ野生」のキウイにお目に書かれます。
「キウイ」 その2. フルーツ
<キウイ・フルーツ>
◆何と言っても
みなさんになじみのあるのは、コレ。「キウイ・フルーツ」ですね。
あ。
ちなみに、
国鳥のキウイ vs. フルーツのキウイ
命名はどっちが先だと思います?
知名度でいうと断然「キウイフルーツ」の方に軍配が上がりますが……。
答えは……
「国鳥」の方が先。
キウイのオスの鳴き声が「キィー!キィー!」って聞こえるってんで
先住民マオリ族が、「キ・ウ・イ」と名付けたそうで。
一方、フルーツのキウイは、もともとは中国が原産地。
それがニュージーランドの大自然にわたり、
ニュージーランドの人々の手によって、
すばらしい品種に改良され、今や、「ニュージーランドのシンボルフルーツ!」
で、
見た目が茶色くコロっとしてるとこが鳥の「キウイ」に似てるってんで、「キウイフルーツ」と命名されました。
さすが、農業先進国、ニュージーランド。
えらいなぁ★
「キウイ」 その3. ひと
<キウイ>
◆ずばり。
ニュージーランド人のことを「キウイ」と呼びます。
この国は移民の国なので、世界中のあちこちあら人が集まっています。
で、こんな会話がよくなされます。
「あの人はどこからの人?」
「あぁ、彼はキウイ(Kiwi)だよ」
ってな風に。
ちなみに、キウイと並んで「オージー」という場合、おとなりの国「オーストラリア人」を指します。
「キウイ」 その4. ことば
<キウイ・イングリッシュ>
なんとも農業国っぽい(?)ニュージーランドなまりの英語! のことを指します★
私たち日本人が学校で習う英語は、「アメリカンイングリッシュ」
それとは対照的に、イギリスで話される英語は「ブリティッシュイングリッシュ」
↑
(上記の二つ。微妙にスペルや発音が違います:ご注意ください)
で、ニュージーランドは? というと、
その昔イギリスの植民地だったため「イギリス英語」です。
(ですので、留学する際の英語テストもイギリス英語ですー要注意)
そのイギリス英語に、
「ニュージーランド(キウイ)なまり」
が加わって、
「キウイ・イングリッシュ」
と相成ります。
えぇ。
か~なり、なまってます。(苦笑)
おまけに、
先住民マオリ族の人の英語はマオリなまりがあったりして、
TVコマーシャルなどでは、愛嬌たっぷりになまりが使われております。
数年前、二女がアメリカに留学した際、
たった一年の滞在であったにもかかわらず、
ニュージーランドに戻ってきたらば、バッチリ「アメリカ英語」に染まっていました。
彼女の姉(長女)や、友人から、
「やっだぁ~! あなたの英語、アメリカ人みたいになまってるよ~」
と冷やかされてましたけど……。
いやいや、キミたちの英語もなまってるってば。(笑)
人生いろいろ、英語いろいろ(笑)
「キウイ」 その5・ 夫
<キウイ・ハズバンド>
これ↑私のイチオシ「キウイ」です★
子育て、家事を自然体でこなす夫を指します。
えぇ。
この「自然体で」ってのがミソです。
「これ見よがしにがんばるパパ」とか?
「ほめて、ほめてオーラ全開夫」とか?
「どや顔イクメン」とか?
そういうんじゃないんですよ、
「自然体」で、育児&家事します。
抱っこして、
ベビーカー引いてお買い物。
自転車でサイクリング。
もちろん、お母さん抜きで。
パーティー開催では、
エプロンしてキッチン立ってます。
お客さんに、自然体で、あたりまえのごとく、率先してコーヒー淹れてくれます ❤♡
そういえば。
国鳥キウイも、タマゴを孵化させる際、
オスが2か月半かけて卵を温めるそうな。
おぉ!
人だけでなく、動物生きものまでも「キウイ・ハズバンド」?
何事も、「自然体」でできるってすてきだなぁ……★