わが子がいじめにあっていると知った時、親は……?

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【子どもはそれを……言えなくて苦しんでいる……】

わが子が元気に
「いってきまーす!」
と、学校に向かう後ろ姿。

これ、あたりまえじゃね?

と、思う方、あなたはおめでたいお方です。

その後ろ姿、接近して、よ~く見つめて、
透視できるぐらいに、子どもさんの呼吸にまで寄り添ってみてください。

実は、ほんとは、

「うまく言えないけど、つらいな、しんどいな……」

って、背中に書いてあるかもしれません。

子どもって、

「私が元気だと、お母さんが喜ぶ」

って、けなげに頑張ってたりします。

「私がいじめにあってるなんて言ったら、お母さん悲しむだろうな」

「悲しむどころか、おこるかも……」

「私がダメダメだから、ってがっかりするかも」

「そんな恥ずかしいこと言えやしない……」

なんて、小さな胸を痛めてがんばっちゃってるかもしれません。

親に対しての気遣い、

そして、少しばかりのプライドが、

「いじめにあってるなんて言えやしないよ……」

と、空をさまよっているツバサが折れかかっているエンジェルちゃんになってるかもしれません。

過去に、保育園に行き渋っていた、

「学校いやいや病」を患っていたお子さんを持つお母さんならおわかりですよね。

わが子が、「行ってきまーす!」と元気に学校に行く姿が、
なんと勇ましく見えることか!

その後ろ姿に「影」がかぶさっていないか?

足取りはどうだ?

と、チェックチェックでお見送りされていることでしょう。

【娘がいじめられていると知った時、私は……】

さて。本題です。

わが家にも、いじめドラマ、ありました。

長女が小学3年生の時のことです。

次女(彼女の妹)と私と3人で一緒にお風呂にはいっておりました。

ん?

いつも湯船でおしゃべりに忙しい彼女が、
今日は、どーも様子がおかしい。

母の直感で、

『なにかおかしい……何かある!』

と思いました。

で、さりげなく、

「今日のニュースは何でしょう?」

と、テレビインタビューごっこ形式で聞いてみました……。

と、数秒後……。

ぽろ、ぽろ、ぽろ……。

がまんの糸がぷっつりと切れたのか、
長女は、静かに、それはそれは悲しい表情で涙をこぼし、口を開きました。

<娘>

「Nちゃんが……ね、(ひっくひっく)

アトピーがうつるで一緒に遊ばないっていうんだよ……

もう、長いあいだ、一緒に遊んでくれない……(ひっくひっく)」

<母>

しばらく絶句。

(Nちゃんて、誰だっけ?
あ、あの学童会長のNさんの娘だな。
あぁ、しゃきしゃきのチャキチャキの、あのNちゃんか……)

<娘>

「おかあさん。
アトピーってうつらんでしょ?
いつもお風呂に入ってるもん、きたなくないよね?」

泣きながらも、彼女なりの理論を組み立てています。

(この時、母の私は不謹慎にも、
なんてこの子は、きれいな涙を流すのだろう。
なんてこの子は、この期に及んでNちゃんを責めずに理論から入るんだ?

もっと、怒れ! 怒ってもよいのだぞ?!
と思ってしまう (;^_^A)

<母>

しばし放心するも、われに返り、
彼女の質問に冷静に答える。

「アトピーは、うつらんよ。
あなたは、全然! な~んにも悪くない!

体操服がみんなと違ってもそれには理由があるし、先生も認めてくれてるでしょ?」

(注:制服の体操服がチクチクしてかゆいため、彼女はいつもコットンのTシャツとパンツの許可あり)

<娘>

「うん。越川先生は何も言わない」

<母>

「そりゃそうだわ。お母さんからもゆうてあるから」

<娘>

「ひっく、ひっく…………」

つつつー、と頬をつたう娘の涙をぬぐいながら、
母は、どうしたものかと考え、

そして、娘に質問しました。

<母>

「お母さんにできることある?」

この質問。
私なりに、精一杯の「落ち着けモード」で引き出したクエスチョン

だって、言いたいことは山ほどありますもの!

「お母さんが、越川先生にゆうたろか?」

「お母さんが、Nちゃんのお母さんにゆうたろか?」

「お母さんが学童行ったときに、直接Nちゃんにゆうたろか?」

などなど、

お母さんが、

お母さんが、

お母さんが~!!!

でもでも、ぐっとがまんして、深呼吸して、私こう言ったんです

「お母さんにできることある?

と、もう一度。

この、母の勇気ある? 冷静な?言葉に、

10歳にも満たない娘は、こういいました。

「ないよ……」

と。

<母>

「………………」

<娘>

「お母さんにできることなんて……ない」

<母>

「そっか……そうだよね……」

娘:「涙・涙……」

■ いじめを受けている娘に、親ができること×できないこと

私はこの時思いました。

「あぁ、この子は今、闘ってるんだな」

「この子は、子どもなりに過酷な社会と闘ってる」

「自分でその闘いに挑んでいる……」

と。

とはいえ、

子どもがつらい思いしてるってのに、親が平気なわけがない!

しくしくと静かに涙を流す娘を前に、
私はもう一つ質問しました。

<母>

「あした、学校に行くのつらい?」

<娘>

「………………」

<母>

つらかったら、ムリに行かなくていいんだよ……

<娘>

なんで? アトピーは病気じゃないよ?

<母>

「病気じゃなくても、心がつらい時はムリに行かなくていいんだよ。

心も元気でなきゃ、学校、楽しくないでしょ?」

娘は、しばらく考え込んでいました。

そして言いました。

<娘>

「……行く……あしたは行く」

「あした行って、つらかったら、あさって休む」

<母>

「わかったよ。……じゃ、そうしよう」」

お風呂相談会は、こうして終わりました。

【学校はムリに行く所ではない、と達観する力は偉大!】

翌日。

娘は学校に行きました。

気をもんだ一日が終わろうとしている時、
越川先生から自宅に電話がありました。

「今日、Kちゃん(娘の名前)からNちゃんのことを聞きました。

で、Kちゃんから要望がありまして。

帰りのホームルームの時間、クラス全員の前で、
Kちゃんのアトピーのこと、体操服の件などを私から話しました。

うまく、子どもたち全員に伝わったかどうか心配なんですけれども、
取り急ぎ、お母さんにはご報告しておいた方がよいと思いまして……。

帰宅してからのKちゃんの様子、また教えていただけますか?

おかあさん。
Kちゃんから話を聞いた時、

私、Kちゃんの勇気に涙が出そうになりました。
申しわけない気持ちと感謝の気持ちが交錯しました。

何か、私にできることがあればいつでもご連絡ください」

いやいや、涙が出そうになったのは、私の方ですってば (泣)

わが娘よ。

やるじゃないか。

かっこいいじゃないか?

そんな親バカに浸っていたら、間もなく学童お迎えの時間だ。

ドキドキしながら迎えに行ったらば……、

ん?

娘は……Nちゃんとどろんこになって遊んでいた。

ん?

何ごともなかったように……、

迎えに来た私を見て、娘は、ちょっと恥ずかしそうに、

誇らしげに、

「どろまんじゅう」を差し出しました。

■ また、「学校、やすんでいいよ」って言ってね★

わが子がつらい思いをしている時、

「こんなことなら、親が変わってあげたい」

と思うこと、よくありますね。

ベイビー時、熱を出してるときとか、
このたびのように、いじめられてると知ったとき、

親もまた、胸をかきむしられるように痛い。痛い。

しかし、親ができることなんて微力です。

あの時の娘は正しかった、

と、今も思います。

「お母さんができることなんて、ないよ」

あの時の娘の声は、今でも私の胸の中で時々こだまします。

でもですね。

今、振り返ってみると、

こうも思うんですよ。

「あの時、私も、越川先生も、いい仕事したじゃん?」

と。

ひとつは、

「お母さん(先生)にできることある?」

と聞いたこと。

もう一つは、

「熱がなくったって心が病気になったら、学校…休んでいいんだよ」

と、一言を添えたこと。

これ、帰宅した娘が私に言った言葉で確信しました。

「おかあさん!

Nちゃんが、ごめんねだって。

アトピーのこと、ちゃんと知らなかったんだって。

越川先生に言ってもらってよかった。

家ではお母さんが先生だけど、
学校では、越川先生が先生だからさ」

あ、それと、おかあさん!
こんどまたつらいことあったらお母さんに言うね

そしたら、その時も、学校休んでいいよ、って言ってね。
そしたら、ずる休みじゃないもんね?

今日、学校行ってよかった。
だって、給食、お赤飯だったもん♪」

あぁ。

子どもの笑顔と食欲は、宝です★

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